SFAは大手企業が導入しているというイメージをもっている方も多いのではないでしょうか。
その背景には企業規模の大小に関わらずSFAを導入することで業務効率化や売上アップにつながると言う点があります。
この記事では、中小企業におすすめのSFAを特徴や価格を比較しながらご紹介します。
目次
SFAとは？
そもそもSFAとはどのようなものか、ここでは前提知識として解説していきます。
SFAは「Sales Force Automation」の略語で、和訳すると営業支援システムという意味を指します。
では、どのように営業支援するかというと、営業活動に関わる全ての項目においてです。
具体的には、営業案件の記録とレポート、進捗管理、予算管理などの業務を、システム内に一元化して管理していきます。
そのため、SFAを取り入れることによって、これまで営業担当者ごとに管理していた案件やノウハウを社内で共有でき、より効率的な営業活動と売上アップが期待できます。
さらに詳しく
中小企業に向いているSFAのポイント3選
ここでは、中小企業がSFAを導入する際のポイント3つについて解説していきます。
- 課題解決になりそうな機能の有無
- 予算と価格帯のバランス
- 入力工数などの利便性
課題解決になりそうな機能の有無
まず機能面で自社に合っているものかどうかが一つ目のポイントになります。
一言にSFAと言っても、各ツールによって搭載されている機能が異なっており、営業支援に特化しているもの、営業支援と管理機能が一体型になっているもの、営業支援と社内の部門間でデータを連携できるグループウェア型のものなど、さまざまです。
そのため、解決したい課題の確認と、SFAの機能がマッチしているかを見極めるのが重要になり、自社に合う機能のSFAを選ぶことで、営業支援のみならず、部門間での相乗効果が生まれることも期待できるでしょう。
予算と価格帯のバランス
次に、導入を検討しているSFAの価格帯と、導入予算のバランスを見ることもポイントのひとつです。
価格には主に、導入時の初期費用と、運用にかかる月額料金が設定されていますが、ツールによっては無料トライアル期間が設けられているものもあるので、お試しで使用してみることもおすすめです。
また、コストの低いSFAはその分機能面もシンプルで、一方機能が充実したSFAはコストも高くなる傾向があります。
そのため、自社の予算と利用したい機能とのバランスを検討し、双方の条件を満たすことのできるSFAを選ぶといいでしょう。
入力工数などの利便性
SFAへのデータ入力は、主に営業担当者が行うため、入力工数などの利便性もチェックしておきましょう。
本来の営業活動に加えて入力作業が増えるので、営業活動に支障が出ないためにも入力工数はなるべく削減できるものが良いでしょう。
そのため、SFAを導入したことで営業担当者の負担が減り、利便性が高まるSFAを選ぶことが好ましいです。
中小企業におすすめのSFA7選を比較
以下では中小企業におすすめのSFA7選をまとめておりますので、それぞれ比較して自社に合うSFAを見つけましょう。
- 1.Senses
- 2.Goofy
- 3.Kintone
- 4.Sales Force Assistant
- 5.ちきゅう
- 6.ネクストSFA
- 7.HubSpot
1.Senses
公式サイト:https://product-senses.mazrica.com/
＜特徴＞
- カード形式で直感的に案件を管理
- グループウェア連携で入力作業を軽減
- わかりやすいシンプルなデザイン
＜価格＞
2つのプランが用意されています。
| 価格 | 対象 | ユーザー数 | 追加ユーザーあたりの価格 | |
| Starter | 月額2万5千円から | 小規模企業向けのミニマムプラン | 5人 | 月額5,000円/１ユーザー |
| Growth | 月額10万円から | ◯全ての営業組織の成長を支援する基本プラン | 10人 | 月額10,000円/１ユーザー |
「Senses」はシステムの定着化にフォーカスして作成されたSFAです。
というのも、多くの企業においてシステムを導入したものの、運用がうまくできずに形骸化してしまうことが課題となっています。
そこで、Sensesではだれでも簡単に使用できるシンプルなデザインと、直感的に案件を管理できるカード形式の表示方法を採用しています。
月額2万5千円から運用を始めることができるので、機能を試したい場合には一度無料トライアルで利用してみましょう。
2.Goofy
公式サイト:https://goofy-inc.com/
＜特徴＞
- 現場目線で確実な運用定着
- Hands-on型の支援
- 導入後の営業活動支援も可能
＜価格＞
3つのプランが用意されています。
| 価格 | 対象 | 機能 | |
| Light Plan | 月額20万円から | SFA/CRM、MAをライトに導入したい企業向け |
|
| Standard Plan | 月額60万円から | SFA/CRM、MA運用でお困りの企業向け |
|
| Professional Plan | 月額120万円から | SFA、CRM+MAを活用し収益改善をしたい企業向け |
|
Goofyが提供する「SFA Hands-on」では、Hands-on型の支援で確実な運用定着を目指しています。
具体的には、リード獲得から受注までの各フェーズで必要な施策を可視化するコンサルティング、オペレーションのサポート、SFA/CRM、MAツールを活用した効果の具体化、システム導入で蓄積されたデータによる営業支援などを行っています。
システムの導入に不安があり、運用後のサポートや営業活動自体も依頼したい場合には、包括的な支援を受けられる同社のSFAがおすすめです。
3.Kintone
公式サイト:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/apps/030-sfa-pack.html
＜特徴＞
- 豊富なサンプルから自社に合ったアプリを使用できる
- 拡張機能で外部サービスと連携
- 複数システムのユーザー情報を一元管理
＜価格＞
初期費用は無料で、1ユーザー単位、1ヶ月ごとの更新で契約できる、はじめやすい契約形態を採用しています。
2つのコースがあり、無料トライアルも可能です。
| 価格 | 外部連携、プラグイン | アプリ数 | スペース数 | ゲストユーザー価格 | |
| ライトコース | 月額750円／1ユーザー | × | ～200個 | ～100個 | 月額580円/１ユーザー |
| スタンダードコース | 月額1,500円／1ユーザー | ◯ | ～1,000個 | ～500個 | 月額1,200円/１ユーザー |
「kintone」はサイボウズが提供する、さまざまな業務のためのアプリを作成できるプラットフォームです。
一見するとSFAではないようですが、案件管理やレポート作成、顧客情報管理などの営業活動に関わる機能をもつアプリを集めた営業支援(SFA)パックが用意されています。
また、拡張機能で外部サービスと連携することで、入力の手間を極力削減することが可能です。
また、社内に設置されている人事システムとkintoneユーザー情報を一元管理することができるので、組織変更に伴うシステム管理者の負担も大きく削減してくれます。
サンプルアプリは100種以上あり、初期費用が不要で5ユーザーから開始することができるうえに、無料トライアル期間もあるので自社に合う使用感かを一度試すことも可能です。
4.Sales Force Assistant
公式サイト:https://www.salesforce-assistant.com/
・特徴／価格
＜特徴＞
- 豊富なパッケージから自社に合わせて選択可能
- AI秘書による年中無休の終日サポート
- 日報機能から派生した一日一覧で見える化
＜価格＞
初期費用は50,000円で、各オプションによって1ユーザーあたりの価格が異なります。
自社に合わせたオプションを追加していくスタイルの価格体系と言えます。
| 初期費用 | 顧客創造 | 顧客深耕 | 受注入力オプション |
| 50,000円 | 月額4,000円／1ユーザー | 月額3,500円／1ユーザー | 120 円／名 |
長年の経営コンサルティングを通じて営業日報やSFAの開発・運用を行ってきたＮＩコンサルティングが提供する｢Sales Force Assistant」は、AI秘書によるアシストが特徴のサービスです。
日報機能に強みを持ち、一日一覧日報形式を採用しているので、その日の日報を見るだけで顧客や商談、クレーム、案件などの管理ができます。
また、日報の情報を元にAI秘書が営業活動に必要な情報を提供し、社員ひとりひとりをアシストしてくれることで、業務漏れや効率のいいスケジュール管理を実現します。
5.ちきゅう
公式サイト:https://chikyu.net/
＜特徴＞
・取引先ごとにページ管理
・Gmailとの連携
・データを自動でグラフ化
＜価格＞
4つのプランが用意されています。
| 価格 | モバイルアプリ | レポート | 帳簿連携 | Gmail連携 | |
| ライト | 月額1,480円／1ユーザー | ◯ | 30個 | × | × |
| スタンダード | 月額2,980円／1ユーザー | ◯ | 100個 | × | ◯ |
| プロ | 月額4,980円／1ユーザー | ◯ | 300個 | 20枚 | ◯ |
| エンタープライズ | 月額9,800円／1ユーザー | ◯ | 無制限 | 50枚 | ◯ |
「ちきゅう」では顧客管理を重視し、会社に紐づけて担当者や商談、タスクの管理などを1ページに集約して、一元化管理しやすいように設計されたサービスです。
また、Gmailと連携することで、やりとりを活動履歴に自動で取り込み、入力漏れを防ぎます。
さらに、蓄積されたデータは自動でグラフにして実績等を可視化します。
入力しやすく見やすいデザインと、シンプルな機能のSFAなので、エクセルなど既存のツールで顧客情報を管理することが難しくなってきた際に、はじめての導入にもおすすめです。
6.ネクストSFA
公式サイト:https://next-sfa.jp/
＜特徴＞
- 見やすく使いやすい設計
- 初期設計が不要で導入がスムーズ
- 万全のサポート体制で継続率98.6%
＜価格＞
シンプルな料金体系を採用しています。
| 初期費用 | 基本利用料 | ユーザー利用料 | MA機能利用料（オプション） |
| 0円 | 月額50,000円／10ユーザー分を含む | 月額4,000円／1ユーザー | 月額30,000円 |
「ネクストSFA」はシステムを定着化させるため、ホームページ制作も行っているという強みを生かして、ユーザーに寄り添った見やすく使いやすい設計にこだわってサービスを展開しています。
また、初期設定が不要で、導入から運用までがスムーズに行え、カスタマイズも容易に行えます。
さらにデータ移行やマニュアル作成等の無料サポートが充実しており、高い定着率も特徴のひとつになっています。
ただでさえ多忙な営業マンに入力の手間が加わることで、本来の営業活動を疎かにしてしまわないためにも、シンプルで使いやすく分かりやすい仕様でおすすめです。
7.HubSpot
公式サイト:https://www.hubspot.jp/
＜特徴＞
- 143,000社と豊富な実績
- 自社に合わせたソフトウェアを選んで使用
- 万全のサポート体制
＜価格＞
3つのプランが用意されています。
| 価格 | マーケティングコンタクト | |
| Starter | 月額5,400円 | 1,000件 |
| Professional | 月額96,000円 | 2,000件 |
| Enterprise | 月額384,000円 | 10,000件 |
「HubSpot」は、営業支援のみならず、マーケティングオートメーション機能も充実しているサービスです。
さまざまな業務に欠かせないツールや連携機能を備えたCRMプラットフォーム上の各ソフトウェアを自社に合わせて組み合わせることで、より効率的な営業活動が実現できます。
また、世界120か国以上で14万社以上の実績があるため、安心して依頼できるでしょう。
まとめ
今回は、中小企業におすすめのSFA7選を、特徴と価格を比較しながらご紹介しました。
企業規模の大小に関わらずSFAを導入することで業務効率化や売上アップにつながるため、今回ご紹介したチェックポイントを参考にしつつ、自社に合ったSFAの導入を検討してみてください。
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