企業の営業といえば、クライアントの元に出向く『訪問型営業』を想像されている人が多いのではないでしょうか。しかしながら、「訪問営業でなかなか成果が上がらない」「成果アップのコツを知りたい」という悩みを抱えている訪問セールスマンが大半です。
これまでの営業活動は訪問型が主流でした。しかし、近年の営業活動は、メール配信や電話営業、オンラインでの営業などの『インサイドセールス』へと大きく変化をしてきています。国内のあらゆる企業では、急成長中のインサイドセールスの導入と同時に『SFA(営業支援システム)』を導入することも増えてきています。
また、訪問する前にもしっかりと営業を行わないと、成果が上がりにくくなってきているため、インサイドセールスは必要不可欠です。しかし、これらを実際に導入していったとしても、企業で大きく成果を継続的に上げているところは少ないのではないでしょうか。
理由としては単純で、インサイドセールスで必要なSFAなどの“営業支援システムへの理解度“が、まだまだ高くないからです。この記事では、SFA(営業支援システム)への深い理解と、編集部がおすすめできる“SFAツール“を10個厳選して、ご紹介していきます。
インサイドセールスでお悩みのご担当者の助けとなれば幸いです。是非、参考にしてみてください。
【前提知識】SFAとは?
従来の営業は『勘』や『根性』、『経験』をモットーに行うのが一般的でした。しかし、1995年頃にアメリカからシステムが伝わってきたことにより、営業の概念が一変しました。『化学的』『自動的』な営業へと改善されたのです。これが、SFA(営業支援システム)です。
それでは、SFAの概要や主にどのような機能をもっているのか、CRMとは何の機能に違いがあるのかを解説していきます。
- SFAの概要
- SFAの主な機能
- SFAとCRMの違いを比較
SFAの概要
SFAとは、営業支援システムのことを指します。『Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)』の略で、営業の効率化において必須とされています。また、SFAは『営業支援システム』や『営業支援ツール』などと呼ばれています。
このツールを活用するための基本的な業務は、営業マンによる日々の入力です。これにより、自動的にSFAから次の行程を提案したり、レポートを作成することが可能となっています。SFAは、業務プロセスを自動化する機能があるため、業務をさらに効率良く実行できます。営業マンの日々のデータを管理・分析し、次の営業アクションを効率的に促進することができます。
また、SFAは企業の営業部の情報や業務の自動化・顧客の分析する機能が搭載されているため、営業形態の効率化を客観的な視点から解決していくシステムだといえます。
実際、SFA導入が増加している背景として、インサイドセールスが導入されたことによって『営業担当者ごとに異なった営業スタイル』が通用されなくなってきているのが事実です。
このように、大変効率よく業務の効率化が図れるシステムなので、近年SFAを導入する企業が増加しています。
SFAの主な機能
SFAは、導入して初めて成果が得られるツールです。SFAの主な機能として『顧客管理』『案件管理』『商談管理』『営業プロセス管理』『予算・実績管理』がありますが、それぞれの機能が具体的にどんなことが確認できるのか、見ていきましょう。
機能 | 確認できる情報 |
顧客管理 | 会社名、所在地、電話番号、担当者、役職、接触履歴 |
案件管理 | 担当者、取引先企業、提案サービス、受注見込額、営業フェーズ、受注精度 |
商談管理 | 訪問目的、過去の商談内容、商談進捗状況、次回アクション予定 |
営業プロセス管理 | 営業マンの日々の行動、スケジュール |
予算・実績管理 | 案件、期間、営業マンごとの売上実績、売上予測 |
これらの機能を見て、「身近なデータベースを使って対応できるのでは」と感じた方も多いのではないでしょうか?しかしSFAでは、これらの情報を活用して、営業を効率化できる便利な機能も搭載されています。
- スケジュール管理
- タスク管理
- アラート管理
- 活動報告
- 見積書の作成
- 分析・集計レポート
- スマホ・タブレット対応
以上の機能があげられます。
これらの機能は、営業活動の効率化が図れるだけでなく、その結果として営業成績の向上や企業の利益へとつながるため、現在では標準搭載されていることが多い機能となります。
SFAとCRMとの違いを比較
CRMとは、『Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント』の略で、『顧客管理』『顧客関係管理』と呼ばれています。顧客の氏名、特徴、サービスの購買履歴などをまとめて管理できる機能があります。これらの情報を活用して、顧客との関係性を構築するためのシステムです。
SFAとCRMの違いは、以下のようになります。
システム | 特徴 | 得意分野 | 効果 |
SFA | 営業活動を組織化 | 商談に関するデータを管理 | ・売上予測が立てやすい
・情報を全体で共有できる |
CRM | 顧客をまとめて管理 | 顧客の情報管理 | ・顧客に合ったサービスが
提供できる ・顧客満足度が高められる |
SFA導入でのメリット
ここで、実際にSFAを導入することで、具体的にどのようなメリットが得られるのかを3つ解説していきます。SFAを導入し活用することで、営業や企業そのものがどう変わるのかをイメージできればと思います。
営業プロセスの可視化
営業マネジメントの効率アップ
仕組み化しやすい(属人化からの脱却)
営業プロセスの可視化
SFAの機能の最大の特徴と言えるのが、「営業プロセスの可視化」です。つまり「営業過程の見える化」を実現することができます。企業が実施している営業プロセスを、誰もが目で見て状況が把握できるようになります。
可視化されることによって、誰がどの行程をどのように行っているのかについて、すぐに把握できるようになります。また、成果にむすびつきやすい行動パターンを、チーム全体に共有できるのも大きなメリットと言えます。
たとえば、成績上位の営業マンがそれぞれのプロセスにおいて「どのように商談を進めているのか」「どのようにクライアントに提案をしているのか」といった情報だけでなく、営業で成果を出し続けるコツを全体に共有することで、成果に結びく行動を再び起こせるのです。
さらに、商談が行き詰まった際に、過去の実績をもとに商談回数を見直すことができます。こういった過去のデータが見られることにより、これまで辿ってきた営業の流れや成功事例が把握できるため、次の成果や利益に直結しやすいのです。
企業全体の戦略方法がまとまらない場合に、営業情報を共有し分析することで新たな戦略を考えることができます。
営業マネジメントの効率アップ
従来の報連相に時間を取られることがないため、営業マネージャーから見たメリットが大きいのも特徴です。
SFAの機能を活用することによって、リアルタイムに営業マンの状況を把握でき、オンラインで報連相ができるようになります。そのため、労働時間を短縮できます。
また、マネージャーにとっても進捗管理がしやすいので、営業マンにタイムリーに指示を出すことが可能です。わざわざオフィスに戻ることがないため、現地で次の指示を出すことも可能であり、営業プロジェクトを効率よく進められます。
営業部門のチームワーク体制を築きやすくできるのも大きなメリットと言えるでしょう。
仕組み化しやすい(属人化からの脱却)
SFAの機能によって、営業ノウハウの属人化から脱却、仕組み化が可能です。営業マンの異動・退職により担当者が変わった場合でも、顧客データベースを関連づけてくれることにより、営業履歴や顧客情報を引き継げるようになります。
また、しばらく関わっていない顧客の情報も顧客データベースから抽出できるので、さまざまな顧客に対してアクションを起こせるようになります。
さらに営業の業務でありがちな、営業ノウハウの属人化を防ぐことも可能となります。営業マンは、各担当者による個人の能力・個人で培ったノウハウに頼る傾向があります。そのため、属人化しやすく成果を上げやすい人と、上げにくい人に差が出てきやすい職種と言えます。
SFAは顧客情報の共有はもちろん、営業ノウハウの共有もできるため、仕組み化による属人化からの脱却が可能です。
SFA導入での注意点
ここでは、SFA導入に関しての注意点をご紹介します。SFAを導入するだけでは、効果が現れるわけではありません。営業活動や顧客管理が営業において大切だといっても、現状の体制のまま導入をしただけでは効果はあらわれません。
効果的にSFA導入をするためには、以下のポイントをおさえながら、システムの検討・導入をすることが重要です。
SFAの導入だけでは成果は出ない
プロセスに合ったKPIの設定は必要
運用と検証・改善を繰り返す
SFAの導入だけでは成果は出ない
SFAは企業の営業活動を支援し、大変役立つシステムですが、ただ単にSFAを導入するだけでは成果を得ることはできません。場合によっては、SFAを導入した意味がなくなります。
例えば、項目によっての入力が分かりづらくなったり、SFAに最初に設定されている項目が企業のビジネスモデルと合ってないまま入力したことにより、実態とデータにずれが生じてしまいます。
SFAの導入には、担当者をはじめ組織内での教育や理解度を高める努力が必要不可欠です。現場で利用するメンバー向けに、詳細で分かりやすいマニュアルを作成し、全体・部署・役職ごとに勉強会を何度も実施していくのがベストです。そうすることで、使い方も定着させることができます。
プロセスに合ったKPIの設定は必要
業務においてのマニュアルを“見える化“するために、SFAの導入と運用におけるKPIの設定が必要です。KPIとは、目標を達成するためのプロセスを数値化したものです。プロセスが現時点で、どのくらい進行しているのかを“見える化“することによって、プロセスの進行状況が一目で把握できます。
SFAを導入する際にKPIを設定することによって、業務の各プロセス全体の進行状況を共有することが可能です。
運用と検証・改善を繰り返す
営業プロセスは1度に改善することができないので、SFAの導入後は、運用しながら検証と改善を繰り返す必要があります。そして、次の改善へとつないでいきます。この繰り返しサイクルを“PDCA“といいます。
“PDCA“は『Plan(計画)』『Do(実行)』『Check(評価)』『Act(改善)』の略で、ビジネスの品質管理において業務を継続的に改善する手法です。
PDCAの考え方は、マネジメントにも応用されてきました。SFAを運用するのに最適なマネジメントの手法でありますが、これが実現できる営業マネージャーは限られてしまいます。ほとんどの営業マネージャーは、ひらめきで行動してきたため、このようなノウハウを再現することが苦手だからです。
しかし、そんな営業マネージャーにとってもSFAはおすすめです。SFAの中にはシステムを導入する前に、業務を分解・定義してくれる仕組みと業務標準化を支援してくれ、解決してくれるサービスがあります。これを活用していけば、より早く確実に営業力を養うことができます。
【導入前に知るべき!】SFAの比較ポイント
これからSFAを導入しようと考えている企業は、どれを選べばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。ここでは実際に、SFAの機能を含めて選定する際のポイントをご紹介します。
操作が扱いやすい
SFAでの実績がある
カスタマーサポートの手厚さ
予算に見合った価格帯
操作が扱いやすい
操作性は、SFAを選ぶポイントの1つです。SFAの機能を活用すれば、それまでになかったデータ入力の作業量が増えます。しかし、それでは業務負担が増えてしまいますので、入力項目が必要最低限で済むものを選びましょう。
もちろん、入力以外の操作に関しても直感的に使えるような、分かりやすい手順や機能であることを確認する必要があります。使いづらいものを購入して選んでしまうと、社内で使われなくなり、最終的にコストの負担になってしまったという事態に陥ってしまいます。
SFAでの実績がある
SFAツールを提供している会社の実績をチェックしておくのも、SFAを選ぶポイントのひとつです。例えば、営業情報の共有漏れが激減し、入力時間が短縮され売上もアップしたという成功例があります。
また、営業プロセスの可視化ができ、売上見込みを把握できたという成功例も多数聞きます。これからSFAを導入しようと検討している企業にとって、豊富な機能によるSFAの数々の実績は導入する上での基準になります。
カスタマーサポートの手厚さ
カスタマーサポートの手厚さもポイントのひとつです。困ったときに備えて、カスタマーサポート窓口は必須です。
24時間365日で整っていればベストですが、自社の稼働時間の大半をカバーしてくれるところが良いでしょう。チャットや電話、対面でもサポートしてくれるかといった部分も確認しておきましょう。
SFA導入後に受けられる主なサポートには、
- 1〜2ヶ月かけて、一緒に準備してくれる
- 全体設計から運用策定の詳細までサポート
- 導入だけではなく、セールスイネーブルメントの実現に向けたサポート
といった特徴があります。
ビジネスにおいてサポート体制があることは、現代ではサービスの受け入れやすさにも繋がっています。サポート体制が整っているだけでも、SFAを導入するまでの安心感が違いますね。
予算に見合った価格帯
自社の予算に見合った価格帯を選ぶのもポイントです。SFAツールを選択するにあたって、最も違いが出てくるのが“価格“です。
SFAの費用には、『初期費用』『月額費用』『カスタマイズ費用』があります。初期費用を0円にしているSFAもありますが、大まかな相場は0円〜数万円です。
月額費用は、オープンソースのSFAだと0円ですが、高機能になるにつれて価格が上がっていき、高価格なものだと18,000円もかかります。とりあえずお試しでSFAを使ってみたいという人には、無料で導入できるオープンソースがおすすめです。
そして、使用したい機能を要望することで、カスタマイズが可能ですが、それには費用がかかります。カスタマイズ費用は、基本的に問い合わせによる見積もりとなるので、事前にカスタマーサポートに問い合わせしましょう。
また、一般的なプランとしては、『サブスクリプション制度』『ユーザー制度』をとってる企業が多いです。プランにもよりますが、1ユーザーの相場は1ヶ月あたり5,000円から20,000円です。
【徹底比較】おすすめのSFAランキング
SFAを導入していくにあたり、搭載されている機能が自社にマッチしているかが、有効に使うための第一歩となります。
ここからは、編集部が選んだおすすめのSFAをランキング形式でご紹介していきます。特徴から値段まで詳しくみていきましょう。
Salesforce(セールスフォース)
1.Salesforce(セールス・フォース)【国内シェアNo.1】
Salesforce(セールス・フォース)とは、アメリカに本社を構える『株式会社セールスフォース・ドットコム』が提供しているSFA・CRMサービスです。多くのSFA・CRMと比べて、Salesforce(セールス・フォース)は歴史が長いのも特徴です。
Salesforceの1番の強みは、カスタマイズが自由自在にできることです。そのため、細かい箇所までこだわりたいという企業におすすめです。自社の業務フローや商材に合わせて自由にカスタマイズができるため、企業の規模・業種関係なく利用できます。
企業への導入数が多いので、様々な外部システムとの連携が可能です。外部システムをSalesforceと連携させることによって、作業量のコストをカットしたり、ミスを減らしたりすることが可能です。さらに、Salesforceはクラウドプラットフォームに組み込まれているので、ハードウェアの構築は必要ありません。
また、第三者の機関によるセキュリティ評価が取り入れられているので、厳密なセキュリティ対策で運用・管理ができるのも大きなポイントです。
Salesforceを導入する主なメリットとしては、『営業の効率化』『属人化の予防』『教育コストの削減』『顧客満足度の向上』があげられます。営業マンが、営業に必要な項目を入力するだけで、“顧客データ“、“案件ごとの進捗状況“をすばやく確認できたり、さらに売上予測も構築することができます。
このように、営業に必要不可欠な情報をSalesforceにデータとして蓄積できるので、営業活動が属人的になるのを防ぐことができます。営業マニュアルなどの情報も、新人と共有することも可能です。こうした資料を共有することで、教育コストも下げられます。
そして、これらのメリットは、顧客満足度を上げる効果もあると同時に売上の向上にも繋げることができます。対して、営業マンが多ければ多いほど費用が高額になり、入力作業に時間や手間が掛かるといったデメリットもあります。
しかし、SFA導入の目的を明確にし、文字の入力漏れを防げる“CTI“を連携させることによって、それらのデメリットを解決できます。
価格帯は、ユーザー10人までのシンプルプランでは、1ヶ月あたり3,000円です。機能とサポートが無制限の36,000円のプランもありますが、最も企業が利用をされているプランでは18,000円です。基本的に、年間契約の前払いで受けつけられていますが、月単位での支払いも可能です。また、無料トライアルで試すことも可能です。
2.Senses(センシーズ)
Senses(センシーズ)とは、株式会社マツリカが開発・提供しているクラウド型SFAです。株式会社マツリカは、『世界を祭り化する』をモットーに、単純にモノを生み出しているだけではなく、“もっと自由に想像的に“営業組織の成果を最大化することに務めている会社です。
さらに、『フラットな組織』『時間や場所に縛られない』『創造性と革新性』という価値観で、日々SFAの開発・提供に励んでいます。
操作は、ドラッグアンドドロップで商談管理や案件管理ができます。これにより、簡単に操作ができるのですぐに活用できます。営業チーム内や社内全体にも共有ができるので、他の部署からフィードバックをもらえます。
それによって、問題解決が速まり迅速に解決することができます。企業としての営業活動を強め、業務の質と効率を上げるためには、この機能は欠かせません。
『案件ボード』という、カード式の管理画面を採用しているため、案件ごとの進捗状況が直感的に分かるようになっています。さらに、顧客の更新頻度ごとに色分けされているので、更新頻度が低い顧客の情報も一目で把握できるようになっています。
取引先との行動履歴を登録・管理でき、ワンクリックの操作で簡単に設定が可能です。取引先とのメールのやり取りも、ブロック式でカラー分けされているので、とても見やすくなっています。また、取引先との行動履歴もグラフで表示されているので、他の営業マンに引き継ぎする際に大変スムーズです。
Sensesには、AIが搭載されている『OCR機能』『受注予測機能』があります。OCR機能とは、名刺やメモした紙を瞬時にテキスト化できる機能です。これで、情報を入力する手間を省くことができます。
受注効率機能は、記録した営業データから、AIが受注確率を予測してくれます。そして、現状から受注に近づけるために必要な行動を提示してくれます。受注確率をパーセンテージで表示してくれるので、マネージャーは管理がしやすいでしょう。受注確率をアップさせたい企業にとっては必要不可欠な機能です。
価格帯は、ユーザーが5人の場合、1ヶ月あたり27,500円です。一番高額なプランは、20人のユーザーで1ヶ月あたり330,000円です。企業が抱えている課題だけを考えて、Sensesを取り入れるのであれば、1か月あたり33万円がおすすめでしょう。また、追加ユーザー1名にあたり、5,000円から15,000円かかります。また、1年ごとの支払いのみになります。
これらとは別に、運用をサポートするプランもあります。具体的なサポート内容は『運用・定義化支援』『利用データ解析』『効果測定』『課題抽出』『施策提言』『セールスコンサルティング』で、1ヶ月あたり4万円からとなっています。また、この他のサービスをカスタマイズすることも可能です。
3.Goofy(グーフィー)
株式会社Goofy(グーフィー)は、ハンズオン型の支援を得意としているベンチャー企業です。2019年に設立されてから間もないですが、前年比250%成長という急成長を遂げています。これまでの実績は累計で50社以上となっており、運用定着にコミットするスタイルで、着実にSFAの導入実績を伸ばしています。
通常3人月の作業を、独自の計画によって設計・開発・現場でのサポートまでを短い1人月の期間で実施できます。1人の担当者がプロデューサーとしてシステム構築から現場でのサポートを行うため、システムの運用でのトラブルに遭った際の解決にも繋がります。
また、システムを開発して終了ではなく、運用定着まで責任を持ってくれるので、システムを使いこなせるまできめ細かいサービスは大変心強いです。
Goofy(グーフィー)最大の特徴とも言えるのが、コストパフォーマンスです。実際には何人もの人員を割き作業しなければならない工程であったとしても、作業に必要な時間を割く営業スタイルへと移行できます。したがって、実質1人分のコストとなり大幅なコスト削減につながります。
実際、株式会社Goofyの支援によって、SFAを導入してから半年で契約件数が上昇したり、相当高い受注確率を実現した企業も多く存在します。さらに、株式会社Goofyは、インサイドセールス支援・代行サービス、顧客の声を集計する自動集計やAIシステムについても対応しています。
改善のケースとして、たとえば複数にわたるシステムでさまざまな情報を管理していて把握しづらい、導入を検討しているが初期設計にどこか不安がある、という場合があります。その際、MAツールや営業用のスプレッドシート、販促システムや顧客管理システムなど、あらゆるシステムを一元化することで最大限の効率化が図れるように改善できます。
また、初期設計についても、専任担当者とのミーティングを重ねて慎重に構築されていくため、営業ツールの導入が初めてという企業でも安心して導入できる点が魅力です。
価格帯は、エントリータイプのライトプランで1ヶ月あたり10万円からです。このプランにおいても、月1回のペースで『システム操作勉強会』や『ミーティング』を実施するという手厚いサービスがあります。
また、1ヶ月60万円のスタンダードプランの場合、『週1回の定例ミーティング』の実施が含まれています。それに加えて、『週1回の営業支援の戦略ミーティング』も含まれており、SFAの他にもCRM(顧客関係管理)、MA(マーケティングオートメーション)についても活用を希望する場合は、1ヶ月あたり150万円の『プロフェッショナルプラン』がおすすめです。
4.eセールスマネージャー
eセールスマネージャーは、ソフトブレーン株式会社が開発したSFAの名称です。ソフトブレーン株式会社は東京に本社を構えていて、大阪、名古屋、福岡にも支店をおいている会社です。SFA・CRMの他にも、コンサルティングや教育などのサービスも提供しています。これまでの導入実績は累計で5,500社以上であり、大手だけでなく中小企業にも普及しています。
総合満足度1位であり、システム導入から定着までのサポートが徹底しているので利用継続率95%という数字も魅力的です。導入先として製造業やサービス業だけに留まらず、通信業や不動産業など、あらゆるジャンルの業種にも対応できる点が特徴です。
さらに、導入後は『顧客アドバイザーサービス』『集合型研修』『顧客アドバイザー』『活動支援サイト』の、4つのサポート体制で運用できるため導入後も安心です。
また、純国産のSFA・CRMなので、日本の営業を知り尽くしたプロが開発を行うことによって、入力や反映を簡単に行える使いやすさ、フォローアップ体制などの品質を向上させることができます。
時間や場所に関係なく運用できるのも、働き方が多様化されているこのご時世にとっては有難いです。『マルチデバイス管理』『名刺管理』『タイムライン管理』など、物理的な距離にとらわれない営業活動に対応できる機能が充実しています。
価格帯は、1ヶ月あたり/1ユーザーあたり3,000円からと低価格で導入することができます。ただ、『案件管理』『商談登録』『日報週報』『月刊行動予実』も必須、ということであれば、1ヶ月あたり/1ユーザー11,000円のスタンダードプランが無難です。
また、3種類のオプションがあり、『営業分析機能』『名刺のデジタル化』『マップ上に顧客を表示』が、可能です。
電話、もしくはメールで問い合わせすれば、SFA・CRM導入前にトライアルで使ってみることが可能なので、まずはトライアルで使用して、導入後のイメージをすることをおすすめします。
5.GENIEE(旧:ちきゅう)
株式会社ジーニーは、東京に本社を構えており、シンガポール、ベトナム、タイ、インドネシアにも拠点をもっています。リクルートの立ち上げメンバーが創業したIT企業であり、チャット型Web接客プラットフォーム『チャモ』も提供しています。
GENIEE(ジーニー)は、低価格でありながら機能が充実していることで有名です。シンプルな管理画面なので、『設定』『入力』『分析』が感覚的にでき、ストレスフリーで運用できます。
そのため、業務に集中することができ業務効率化が図れます。例えば、ドラッグアンドドロップでプロセスを移動できたり、リスト機能で自由に商談を絞り込めたりできます。
運用開始させるまでの期間が短いのも特徴で、ほとんどの企業が約1〜2ヶ月で運用開始しています。時間がなくて導入に時間がかけられない企業や、すぐにでも営業管理を改善させたい企業にもマッチしています。
また、国産のためシステム上に出現する日本語に違和感があるという問題がありません。業界に問わず利用できるので、さまざまな業種にSFAを導入させることも可能です。
価格帯は、1ヶ月あたり/10ユーザーあたり29,800円からとなっています。1番使われているのは、1ヶ月あたり/10ユーザー49,800円のプランなので、『名刺管理』『Googleマップ連携』『Webフォーム連携』も行いたい場合に便利です。1ユーザーあたりの追加料金も1,480円からなのですが、利用最低期間は1年間となっています。
6.Microsoft Dynamics 365
Microsoftは、アメリカに本社を置いているソフト開発・販売をしている会社です。icrosoftの多種多様のサービスと相互互換していることも普及している要因にあります。
『セールス』では顧客情報の管理やAIを活用したコミュニケーションなど、オンラインでの営業をサポートしています。
『マーケティング』は、顧客のニーズの把握やデータ化された顧客情報からの新たなニーズの収集及び分析をして、商品の販売戦略を立てていきます。
『サービス』は、既存・新規のサービスにおいて、サービスの問題を解決することによって、よりサービスの質の向上に繋がります。
『財務』で最適化することでより簡略化でき、不要なコストも抑えられます。
『オペレーション』は、AIでの基幹業務の簡略化、及び合理化をすることが可能です。
『コマース』は、オフライン・オンライン問わずの媒体を統合し、顧客との取引きを簡潔にすることにつなげてくれます。そして、AIを活用した顧客ニーズの把握にも活用できます。
『人事』は、従業員の情報をデータ化し、業績や目標・配置の適正化の機能として運用されています。各機能を複合的に活用できて、Microsoftの各アプリケーションを適切に運用することができるようになります。
価格帯は、どのプランを選択するかによって変動しますが、1ユーザー毎の表記となっているので1ユーザーからの利用が可能です。各アプリケーションの価格帯は、5,440円〜163,070円となっており、どのアプリケーションを導入するかでコストが変動してきます。
7.Kintone
kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が開発したサービスです。サイボウズでは、情報格差があることで各社のチームワーク形成が阻害されるとの考えがあるため、会社内での情報格差を解消するために開発されました。
kintone(キントーン)の特徴として挙げられるものは、ユーザー毎の情報の共有が非常に幅広くできることです。会社・各部署だけではなく誰でも利用でき、スキルを必要としない情報共有の場としてkintoneの運用を行っています。
累計で20,000社以上の導入実績があり、これまでExcelを用いてデータ管理をしていたわずらわしさや、逐一各社員に個別でメールしていた作業効率などが大幅に改善されたとの声も多くあがっています。すべての作業が一貫して行われる効率性により、業務改善だけでなく、企業の売上向上にも一役買っています。
kintoneは、ウェブブラウザで活用できるアプリとして開発されたため、インターネットがつながるデバイスであればどこからでも閲覧が可能です。各業務において必要なアプリケーションの追加も可能としています。
また、30日間、無料で利用することも可能です。チームでの情報・進捗・アプリケーションの共有ができるため社内・社外を問わず利用できるサービスとなっています。
価格帯は、1ユーザー月額780円〜1,500円と、格安で利用できます。外部との連携を利用できるのは、月額1,500円のスタンダードコースとなっています。会社の垣根を越えての情報共有ツールとしては、破格の値段のため利用しやすい値段といえます。
8.Hub spot
Hub Spot(ハブスポット)はアメリカのHub Spot社が運営しているマーケティングツールの一つです。世界120ヶ国・会社で約12万社が利用しています。
Hub Spot(ハブスポット)社は、今までのプッシュ型のマーケティング手法と異なり「インバウンドマーケティング」を提唱しています。
「インバウンドマーケティング」とは、Webサイトやブログなどのソーシャルメディアで発信し、顧客側からの能動的なアクションをトリガーとして見込み客を獲得していく営業手法です。この手法が生まれた背景は、売り手本位の売り方に疲れた「顧客のニーズ」から生まれました。
このツールは、インバウンドマーケティングを主な集客手段として活用しているため、SFAツールとしてランディングページや、ブログなどのコンテンツの情報発信ツールが充実しています。
また、Hub Spotは5つのツールで構成されており、見込み客の獲得から顧客満足度の向上までを一括管理できることが特徴です。さらにツールを一つにまとめることで、システムの管理を一貫して行うことができます。
気になるHub Spotの価格帯ですが、月額5,400円〜384,000円と開きはありますが、それに見合ったサービスを利用することができます。
9.ネクストSFA
ネクストSFAは、株式会社ジオコードが運営しているクラウド営業支援ツールで、各種ツールとの連携先が豊富です。例を挙げると、会計ソフトやチャット用ソフト・広告ソフトなどと幅広く連携しています。
ネクストSFAは使いやすさ、見やすさにこだわったツールです。日本人のデザイナーが一から開発を手がけているため、見ればひと目で内容を理解でき、操作しやすいようにボタンが設計されています。
スマートフォンにも対応しているので、外出中でも確認できるのがとても便利です。iPhoneではアプリから、AndroidはGoogle Chromeなどのブラウザから操作できます。
SFAツールにおいてもっとも大切なことは、使いやすくそして使い続けられることです。そのため、ネクストSFAでは直感的に操作できるよう、ドラッグアンドドロップで基本的な作業ができるように設定されています。
特に案件管理画面は、一目で分かるような仕様となっているため、たとえば会議中や出先であったとしても即座に確認し変更することも可能です。
基本料金は、月額10ユーザーで50,000円からで、1ユーザー毎に4,000円ずつ追加していくシステムになっています。『帳票作成機能』については、月額5,000円〜となっておりますが、フォーマットにより多少異なるためそこは問い合わせが必要です。
10.JUST.SFA
JUST.SFAは、株式会社ジャストシステムが運営する営業支援ツールです。ツールとしての特徴は、他のツールとの連携が取れるため、JUST.SFAと他システムとの連携もスムーズに反映されます。つまり、作業効率が大幅に改善されるため、無駄な時間や労力を別の作業や事業へと転換させることが期待できます。
JUST.SFAの、自社オリジナルのSFAツールをノーコードで実現することができるため、営業スタイルに合わせてツールを構築することが可能になっています。また、日々の営業活動に必要な要素があれば、そのたびに追加していくことで柔軟なカスタマイズも可能となります。
JUST.SFAは『ノンプログラミングSFA』のため、変化が生じる度にコストが上がらず、定額かつ低コストで安心して使い続けることができます。
企業によっては、新規営業やルート営業、既存深耕などさまざまな営業スタイルがありますが、JUST.SFAでは柔軟なシステムのおかげで、各企業の営業スタイルに合わせたシステム構築が可能となっています。
もちろん、企業の成長スピードに合わせたプログラミングも可能で、日々の新規開拓リストや案件の進捗状況、訪問計画表やこれまでの成功事例などの共有もすべて行えます。
気になる価格帯ですが、費用面については各企業の営業スタイルや従業員数によって異なるため、要相談となっています。JUST.SFAでは、テレワーク用サンプルが提供してもらえる無料トライアルも実施しています。
まとめ
今回は、今話題となっているSFA(営業支援システム)を、ランキング形式でご紹介いたしました。現在では、SFAツールの開発に各企業も注力しており、新しいシステムが次々と発表されています。
その流れを受けて、あらゆる国内企業でも積極的なSFAの導入が進んでおり、業界的にもシステムや価格帯の差別化がそのまま顧客の導入数へとつながるほど、シビアな業界となっています。
そこで、参考にしていただきたいのが今回のランキングなので、最後におさらいしておきましょう。
【おすすめSFAランキング】
- Salesforce(セールス・フォース)
- Senses(センシーズ)
- Goofy(グーフィー)
- eセールスマネージャー
- GENIEE(ジーニー)
- Microsoft Dynamics 365(マイクロソフト・ダイナミクス365)
- kintone(キントーン)
- Hub Spot(ハブスポット)
- ネクストSFA
- JUST.SFA
今回は、単純に費用面だけでなくSFAとしての『操作性』『柔軟性』『機能性』などの面から、複合的に判断したランキングとなっています。
これからSFAツールを導入しようと検討しているご担当者は、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
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インサイドセールスCRM導入の成功を左右する体制構築を企業の状況に合わせた形で行なっておりますので、インサイドセールスまたはSFAツール導入を検討中の担当者様はぜひご相談ください!